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初めてのオナニー

はじめての自慰行為は寂しかった自分を慰めるためでした

女性 / おつしろ(20代)

高校時代にはじめて自分を慰めたことを思い出す時がよくある。

あれははじめて片思いの異性ができた高校2年生の頃。私の家の家庭環境はかなり悲惨なもので、父親は転職を続けており、そんな父親と母親は喧嘩ばかりをしていた。兄弟はメンタルを病んでしまい、自分以外の家族はみな荒れていた。

だから私は外の世界に逃げたいという一心もあったのか、年上からの愛を求めてか部活の先輩に片思いをしていた。先輩は短気でいつもいらいらとしている父親と違って穏やかで優しい人で、ただの後輩の1人である私にも毎日優しくしてくれた。時々夕飯なんかを一緒に食べたこともあった。

だから、そんな日々の中で私は先輩に少しずつ想いを寄せていた。

ただ、先輩には恋人がいた。私はあくまで後輩の1人であって、後輩だから優しくしてくれているのだということはなんとなくわかっていた。
だから、ますます私は寂しい気持ちを募らせていった。「どうして先輩の気持ちは私に向いてくれないのかな」と。

はじめて自慰をしたのはそんなある日だった。

先輩が恋人とデートをしているのを見かけて、「ああ、自分は後輩だから優しくしてもらえてるんだな」と強く感じてしまったからだ。

家に帰って、私は1人部屋に閉じこもった。部屋の外からは親の喧嘩の声が今日も聞こえてくる。私は耳を塞いで、先輩のことを考えた。
優しくしてくれる先輩の笑顔、私の名前を呼んでくれる先輩の声…。

気がついたら私はなんとなく自分の股に手を伸ばしていた。そうすれば気持ちがいいんだということは、なんとなくだけど知っていた。
少しずつそれを弄ぶ。気持ちいいな、という感情が寂しさを徐々に晴らしてくれる気がした。
そのまましばらく私は自慰行為を続けていた。

それを終えて、私はまた孤独感に包まれた。
すごく気持ちが良かった。けれど、虚しい気持ちは晴れない。

これが私のはじめての自慰行為だ。

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